Kong 1.0 リリースのお知らせ

Kong 1.0 リリースのお知らせ

Kong をオープンソース化し、世界に公開したのは約 4 年前のことでした。それ以来、Kong は 4,500 万回以上ダウンロードされ、世界中の大手企業や政府機関に導入され、オープンソース開発への参加者は 110 人に達しました。本日、Kong 1.0 のリリースという重要なマイルストーンを発表できることを大変誇りに思っています。

Kong についてすでによくご存じの読者には、「Kong Community Edition (CE) と Kong Enterprise Edition (EE) のどちらが 1.0 になったのだろう?」という疑問が浮かぶかもしれません。その答えは Community Edition なのですが、1.0 のリリースに伴い、Kong CE の製品名が単純に「Kong」に、そして Kong EE が「Kong Enterprise」に変更しました。製品名の変更は、Kong がフル機能を持ち、実稼働グレードで Kong Enterprise の基盤である、というこれまでどおりの 2 製品の関係性を反映しています。

Kong 1.0 の新機能

Kong 1.0 は本製品開発の成熟度を示しており、コミュニティからの圧倒的なデマンドにお応えする形で、主要な機能アップデートやマイナーな機能強化が含まれています。

サービス メッシュのサポート

Kong 1.0 は、Kong インスタンス間における相互トランスポート層セキュリティ(TLS) の追加によるサービス メッシュ実装パターン、およびプラグインの実行ループへの変更をサポートしています。これらの変更により、Kong をサービスの各インスタンスに沿ってデプロイし、サービス間の情報フローを仲介し、サービスの規模に応じて自動的にスケールできます。

マイグレーション

Kong 1.0 の 2 つ目の拡張機能には新規の Database Abstraction Object (DAO) がありますが、これは Kong の新バージョンにアップグレードする際に必要な、データベース スキーマの移行に要するダウンタイムが最小限に抑えられることを意味します。また、この DAO を使用することにより、各ノードを、順を追ってアップグレードする手作業を必要とすることなく、Kong クラスターを一度にアップグレードすることが可能です。

その他のアップデートおよび改善点

小規模でありながら非常に注目される改善点としては、ルートの name プロパティ、および HTTPS ヘルス チェックの追加が挙げられます。

1.0 リリースのタイミング

なぜこれまで Kong 1.0 がリリースされなかったのか、という疑問もよく耳にします。多くの製品開発において、”1.0” というのは「実稼働に耐えうる」ことを意味します。しかしながら、Kong においては、すでに過去数年の間、世界中の大手企業や機関において実稼働環境で導入されてきました。Kong に限っては、”1.0” とは API が確立され、下位互換性があり、今後の改善点は (「変更」ではなく) 現行の機能に追加される、という意味合いを持っています。

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プラグイン開発キット(PDK)のリリース、残った API エンティティの削除、1.0 の新機能などから言えるのは、Kong がただ単に安定して実稼働環境に適している、というだけではなく、さらに次の段階へと進化していく準備が整っている、ということです。

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今後の方向性

これまでの Kong の進歩を喜ばしく思うとともに、毎日成長し続ける Kong コミュニティに導かれる Kong プラットフォーム革新のこれからの 10 年を非常に楽しみにしています。これまで Kong に関わってくださったユーザーのみなさまに心からの感謝の意を表するともに、引き続き Kong の未来構築にご一緒いただけることを光栄に思います。

GA 版のリリースに先立ち、Kong 1.0.0rc1 をダウンロードしてみてください。そして、9/25 に開催される Kong 初の コミュニティ コールにご参加ください。Kong の主席エンジニアである Thibault Charbonnier 氏に、直接 Kong 1.0 に関する質問ができるまたとないチャンスです。


Kong Enterprise の概要、価格、およびライセンス体系などの詳細は、こちらを参照してください。デモをご希望の方は、こちらよりお問い合わせください。


記事参照:
2018 年 9 月 18 日
© Kong Inc. 2018
Announcing Kong 1.0

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