MadCap Flare 導入事例: Hewlett Packard Enterprise はコンテンツの再利用を最大化し、情報配信を合理化

目標

  • トップ ナビゲーションと、デスクトップやノートブックから携帯電話やタブレットに至るまで、ユーザーの画面解像度に応じて適切に表示されるレスポンシブ デザインの HTML5 ベースのヘルプ センターを作成して、製品ドキュメントを最新化する
  • ユーザーが必要な情報を簡単かつ直感的に見つけて利用できるようにする
  • コンテンツの再利用とシングルソース、マルチチャネル パブリッシングにより、ドキュメントの作成と配信のプロセスを合理化する

導入によるメリット

  • 効率の向上: Flare のトピックベースのシングルソース パブリッシングにより、コンテンツを簡単に再利用し、15 のオンライン ヘルプ センターと PDF の情報配信を合理化できました。
  • 直感的なエクスペリエンス: Flare で作成したレスポンシブ デザインとトップ ナビゲーションを備えた HTML5 ベースのヘルプ サイトにより、ユーザーが選択した任意のデバイスでモダンかつ直感的な Web エクスペリエンスを提供できるようになりました。
  • 簡単なナビゲーション: 目次により、ユーザーが必要な情報を簡単に見つけてアクセスできるようになりました。また、Flare のフレームレス HTML5 アウトプットにより、ヘルプ センターにカスタム Google 検索を簡単に組み込むことができました。
  • カスタマイズが容易: スニペット、条件付きタグ、Flare のネイティブ XML 機能により、ヘルプ センターのテキストや埋め込みマルチメディアを、最小限の労力でカスタマイズできました。

導入した MadCap Software のソリューション & サービス


Hewlett Packard Enterprise (HPE) は、クラウドやデータ センターから業務アプリケーションまで、幅広い製品を提供することで、世界中の企業の IT 環境の効率性、生産性、安全性を高めています。同社の包括的なポートフォリオには、HPE のアプリケーション配信管理 (ADM) ソフトウェア製品が含まれています。ADM は、企業が優れたユーザー エクスペリエンスを提供する最適化されたアプリケーションの配信を加速するのに役立ちます。

ADM ソフトウェアのセットアップと展開を支援するため、HPE は MadCap Flare で作成したオンライン ヘルプ センターを通じて、ユーザーにさまざまな製品ドキュメントを提供しています。現在、これらの情報は MadCap Flare のシングルソース、マルチチャネル パブリッシング機能を利用して、PDF 形式と、デスクトップからモバイル デバイスまで、ユーザーの画面解像度に応じて外観が自動調整される HTML5 ベースのレスポンシブ ヘルプとして提供されています。

ADM Help Center のスクリーンショット
HPE Application Delivery Management Help Center (オンラインで表示)

課題: HPE ヘルプの最新化

2011 年以来、HPE は MadCap Flare を利用して同社のオンライン ヘルプと PDF ドキュメントを作成してきました。その後、コンピューターとモバイル デバイスの両方からクラウドベースの情報を利用したいというユーザーが増加し、2015 年、HPE のインフォメーション エンジニアリング チームは、ユーザーの要望に適切に対応する方法を模索するため立ち上がりました。

HPE のインフォメーション エンジニアリング マネージャーである Yvonne Baynash 氏は次のように振り返っています。

「Flare 10 を使用していたときに、すべてのドキュメントをオンラインの HTML5 ベースのヘルプ センターに集約して、そこからユーザーが必要なすべての情報にアクセスできるようにすることを考えました。」

HPE はまた、ヘルプ デザインを再設計して従来のドキュメントとは異なるものにし、さらにナビゲーションを容易にしたいと考えていました。MadCap Flare 11 でトップ ナビゲーションの HTML5 形式が採用され、モダンな Web サイトのようなオンライン ヘルプを作成できるようになったことを知った同社は、従来の 3 つのペインで構成される Tripane のヘルプから移行し、モダンな Web ベースのヘルプ センターを作成するチャンスだと考えました。

HPE のインフォメーション エンジニアリング マネージャーである Reuven Fine 氏は次のように説明しています。

「Flare 11 で追加された新しいフレームレス トップ ナビゲーション機能は、ヘルプ システムをライブ Web サイトとして刷新するため私たちが求めていたものと完全に一致しました。」

シングルソースで 15 のヘルプ センターを作成

HPE は、約 15 の HTML5 ベースのヘルプ センターをユーザーに提供しており、将来的にはさらに増える予定です。これらのヘルプ センターはすべて 1 つのメイン ヘルプ センターにまとめられており、ユーザーは 1 カ所から各ヘルプ センターを利用できます。さらに、各ヘルプ センターでは、Web ベースのドキュメントを補完するダウンロード可能な PDF ファイルを提供しています。

HPE のインフォメーション エンジニアリング リーダーである Penny Yampel 氏は次のように述べています。

「Flare のおかげで、すべての機能をゼロから構築することなく、モダンでユーザーフレンドリーなオンライン ヘルプ センターを構築できました。Flare の要素のスタイルをカスタマイズし、独自の外観の Web サイトを作成できる点が気に入っています。」
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ライターは、Flare がオンライン アウトプットを生成するスピードに驚いていました。以前は 30 分以上かかっていましたが、今では 10 分もかかりません。

Hewlett Packard Enterprise
インフォメーション エンジニアリング マネージャー
Reuven Fine 氏

MadCap Flare のトピックベースのオーサリングとシングルソース パブリッシングを活用することで、インフォメーション エンジニアリング チームは、合理化されたコンテンツ配信とコンテンツ再利用の最大化という、以前の Flare ベースのヘルプ システムで実現したメリットを引き続き享受しています。

Fine 氏は次のように言及しています。

「コンテンツを再利用して 1 つの Flare プロジェクトからさまざまなアウトプットを生成できるため、以前のツールと比べてプロジェクトにかかる時間が大幅に短縮されました。ライターは、Flare がオンライン アウトプットを生成するスピードに驚いていました。以前は 30 分以上かかっていましたが、今では 10 分もかかりません。」

同時に、Baynash 氏は次のように語っています。

「複数のターゲットを管理できることは、Flare の最大のメリットの 1 つです。ドキュメントをシングルソース化し、さまざまなアウトプットのターゲットを構築し、ボタンをクリックするだけでそれらのアウトプットを生成できます。これにより、ユーザーは好きなフォーマットのコンテンツに柔軟にアクセスできます。」

HPE チームは、MadCap Flare でトピックと 目次 (TOC) を多用することで、さらなる効率化を実現しました。

Yampel 氏は次のように指摘しています。

「トピックを再利用し、同じトピックで異なる目次を作成できるため、コンテンツの作成と配信が大幅に高速化しました。また、Flare の目次機能によって、コンテンツをすばやく移動したり、ヘルプ センターの情報を整理できる点も気に入っています。さらに、当社で導入している他のユーザーフレンドリーなナビゲーション ツールを組み合わせることで、ユーザーのナビゲーション プロセスが大幅に改善しました。」

HPE Mobile Center Help ホームページのスクリーンショット
HPE Mobile Center Help (オンラインで表示)

コンテンツ再利用の最大化

インフォメーション エンジニアリング チームは、MadCap Flare のスニペット、変数、条件付きタグを活用して、さまざまなアウトプットで最大限にコンテンツを再利用しています。

Fine 氏は次のように述べています。

「Flare の変数とスニペットは、作業時間の軽減に非常に役立つ機能です。将来のバージョンやリリースに合わせて製品名を変更する必要がある場合、変数を変更するだけで更新を自動化できます。そして、スニペットを使用することで、コンテンツを再入力する必要がなくなり、手作業によるエラーを減らし、コンテンツ作成プロセスを簡素化できます。」
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Flare を使えば、同じトピックを使用して別々のアウトプットを簡単に作成できるので、最小限の労力でさまざまなユーザー グループをサポートし、同時に生産性を最大限に高めることができます。

Hewlett Packard Enterprise
インフォメーション エンジニアリング マネージャー
Yvonne Baynash 氏

その一方で、HPE は条件付きタグを活用して、製品ガイドのさまざまなバージョンのコンテンツをカスタマイズしています。

Baynash 氏は次のように説明しています。

「Linux オペレーティング システム用のインストール ガイドと、Microsoft® Windows 用の別のバージョンを作成したい場合、同じトピックに条件付きタグを適用し、それぞれのバージョンに応じて特定の段落を調整するだけです。Flare では、同じトピックを使用して別々のアウトプットを容易に生成し、最小限の労力でさまざまなユーザー グループをサポートし、同時に生産性を最大化できます。」

条件タグは、Flare プロジェクトに追加された将来の製品機能の説明にも活用されています。HPE チームは関連コンテンツに条件タグを適用することで、新しい製品バージョンが運用開始されたら、MadCap Flare で自動的に更新されるようにします。

オンライン ヘルプの品質を向上させるため、HPE のライターは MadCap Flare と完全に統合された MadCap Analyzer を使用しています。MadCap Analyzer は、HPE の Flare ベースのコンテンツを分析して、欠落しているコンテンツや目次からリンクされていない冗長なトピックなどの問題を検出し、それらを修正するための推奨事項を作成します。

HPE Mobile Center Help の Admin Tasks トピック
HPE Mobile Center Help の Admin Tasks トピック (オンラインで表示)

トップ ナビゲーションとレスポンシブ デザインによるオンライン ヘルプの刷新

HPE ユーザーにとって最も劇的な違いは、レスポンシブ デザインとトップ ナビゲーションを特徴とする 15 の新しい Web ベースのヘルプ センターが提供するモダンなユーザー エクスペリエンスです。HPE チームは、新しいヘルプ センターのフレームワーク開発を支援するため、MadCap のパートナーであり、イスラエルに拠点を置くテクニカル コミュニケーション サービスの大手プロバイダーである Tech-Tav Documentation 社を起用しました。

Baynash 氏は次のように語っています。

「Tech-Tav は、当社独自のカスタム デザインの実装を支援してくれました。簡単なカスタマイズや色の調整から、当社独自のデザインの埋め込みまで、Tech-Tav チームのおかげで、さまざまな外観を試し、クリエイティブなオンライン センターが完成しました。」

新しいオンライン ヘルプ センターは、すっきりとした最先端の Web レイアウトを特徴としています。HPEチームは、従来の 3 つのペインで構成される Tripane のオンライン ヘルプ Web サイトを、HTML5 のフレームレス トップ ナビゲーション アウトプットに置き換えることでこれを実現しました。さらに、HTML5 のフレームレス機能により、Google などの検索エンジンがコンテンツに簡単にアクセスできるようになりました。

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Flare のレスポンシブ デザイン機能は素晴らしいです。1 つのアウトプットで、ユーザーのデバイスに関係なく、適切に表示されるオンライン ヘルプを提供できます。

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インフォメーション エンジニアリング マネージャー
Reuven Fine 氏

Fine 氏は次のように振り返っています。

「以前、すべてのドキュメントをオンライン化しようとした際、Tripane では限界がありました。Web クローラーもアウトプットのトピックを上手く取得できませんでした。Flare の柔軟性を活用し、トップ ナビゲーション バーやミニ目次を追加することで、ユーザーが読みやすいサイトになりました。」

Baynash 氏は次のように補足しています。

「Flare のトップ ナビゲーションのおかげで、ユーザーによりモダンでシームレスな Web エクスペリエンスを提供できるようになり、新しいオンライン ヘルプの外観とヘルプ センター全体の一貫性はユーザーからも好評です。コンテンツがすっきりしたため、ユーザーはより迅速に情報を検索できるようになりました。」

HPE オンライン ヘルプ センターのレスポンシブ デザインは、デスクトップ、携帯電話、タブレットのいずれを使用している場合でも、ユーザーの画面に合わせてインターフェイスが自動的に調整されます。

Fine 氏は次のように述べています。

「Flare のレスポンシブ デザイン機能は素晴らしいです。1 つのアウトプットで、ユーザーのデバイスに関係なく、適切に表示されるオンライン ヘルプを提供できます。デスクトップやラップトップではなく、モバイル デバイスでインターネットにアクセスすることが増えている今、これは重要なことです。」

Baynash 氏によると、ヘルプ センターに関するフィードバックは好意的です。

「ユーザーは、任意のデバイスからコンテンツにアクセスできる柔軟性を気に入っています。また、客先で携帯電話から素早く情報を確認しなければならないマーケティング担当者にとっても、非常に便利です。」

マルチメディアによるインタラクティブなエクスペリエンス

HPE チームはまた、MadCap Flare のネイティブ XML 基盤を活用して、外部の XML ツールを使って作成した画像、動画、アニメーション GIF などのマルチメディアを簡単に追加しています。

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Flare の XML コードにアクセスできることは、非常に大きなメリットです。おかげで、書式を微調整したり、問題のトラブルシューティングを効果的に行うことができます。

Hewlett Packard Enterprise
インフォメーション エンジニアリング マネージャー
Reuven Fine 氏

Fine 氏は次のように語っています。

「最近は、速いコンテンツが好まれるため、テキストだけでなく、グラフィックやショート動画で見せることができると、より効果的です。Flare の XML コードに直接アクセスできることは、非常に大きなメリットです。おかげで、書式を微調整したり、問題のトラブルシューティングを効果的に行うことができます。」

Baynash 氏は、次のように述べています。

「Flare のおかげで、ヘルプを再設計してユーザーをより適切にサポートし、魅力的な探索エクスペリエンスを提供するという目標を達成できました。Flare と MadCap チームと協力して、この成功をさらに発展させていくことを楽しみにしています。」

関連情報とツール

MadCap Flare の概要、価格、評価版については、こちらを参照してください。


この資料は、MadCap 社の Web サイトで公開されている「Hewlett Packard Enterprise Relies on MadCap Flare to Deliver 15 Responsive HTML5-Based Help Centers for its Application Delivery Management Products」の日本語参考訳です。

This customer success story appeared on the MadCap Software website. MadCap Software is the leading software provider for end to-end documentation solutions.

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