Docker Desktop 4.25 リリース : Docker Desktop for Windows の機能強化、Rosetta for Linux GA 版、Docker Scout イメージ解析設定の追加

Docker Desktop 4.25 がリリースされました!このリリースでは、Rosetta for Linux GA 版のサポートが追加されました。さらに、Windows でのインストール エクスペリエンスを最適化し、Docker Scout のイメージ解析設定を簡素化しました。

ネイティブに近いエミュレーション、シームレスなアップデート、そして楽なイメージ分析制御の準備をしましょう。

それでは、Docker Desktop 4.25 のハイライトをご覧ください。

Rosetta for Linux GA 版による生産性とスピードの向上

パフォーマンスと生産性を大幅に向上させる Docker Desktop の画期的な機能である Rosetta for Linux GA 版が発表されました。詳細は以下となります。

  • Rosetta for Linux GA 版: Rosetta 2 を使用して、Apple シリコン上で x86-64 (Intel) バイナリを実行することをサポートしました。これは実験的な機能ではなく、Docker Desktop にシームレスに統合されたコンポーネントです。
  • ネイティブに近いエミュレーション: x86_64 エミュレーションのパフォーマンスは、Rosetta 2 によりネイティブ実行とほぼ同等になりました。つまり、アプリケーションの実行時にネイティブに近い速度が期待できます。
  • 簡単なアクティベーション[Docker Desktop Settings] > [General] に移動し、強化されたパフォーマンスを利用するためにオンに切り替えるだけで Rosetta for Linux を有効化することができます。
  • システム要件:Rosetta for Linux は、macOS バージョン 13.0 以上 (特にアップル製シリコンデバイス) で利用できます。macOS 14.1 以降ではデフォルトで有効になっており、よりアクセスしやすくなりました。
図1: Docker Desktop 4.25 のユーザー設定に、Apple Silicon 上で Rosetta をオンにするオプションが追加されました。

Rosetta for Linux ベータ版を使用された方は、特に他の製品と比較した際に、顕著な改善を実感しています。実例は以下となります。

  • データベース操作: SQL クエリの実行が大幅に高速化し、顕著なスピードアップを実現します。たとえば、データベースの作成、クエリーの実行、更新などのタスクで、4% から最高 91% という驚異的なパフォーマンスの向上が見られます。
  • 開発効率の改善:実際に Rosetta for Linux GA 版を利用している方々から、開発ワークフローの大幅な改善しているとのご報告をいただいています。依存関係のインストールやプロジェクトの構築などのタスクが大幅に高速化され、より生産的な開発サイクルが実現しました。
  • 互換性:バイナリ互換性の問題から Linux/AMD64 プラットフォームとの互換性に依存するプロジェクトでは、Rosetta for Linux がスムーズで効率的な開発プロセスを保証します。

Docker Desktop に Rosetta for Linux を搭載することで、Docker ユーザーは大幅なパフォーマンス向上と効率化を期待できます。

Windows 上での Docker Desktop インストール エクスペリエンスの向上

Docker は、ローカル設定や権限に関係なく、Windows ユーザーにシームレスで効率的な Docker Desktop エクスペリエンスを提供することをお約束します。シームレスな Docker Desktop エクスペリエンスのためには、WSL (Windows Subsystem for Linux) を最新の状態に保つことが重要だと理解しています。このことを念頭に置き、インストール時に WSL のバージョンを検出し、自動アップデートを提供する Docker Desktop の新機能を発表しました。

古いバージョンの WSL が検出された場合、2 つの便利なオプションがあります。

  • 自動アップデート (デフォルト): Docker Desktop が WSL の更新プロセスをシームレスに処理し、手動で操作することなく環境を常に最新の状態に保ちます。
  • 手動アップデート:特定の要件がある場合や、WSL のアップデートを手動で管理したい場合は、Docker Desktop の外で WSL をアップデートすることができます。この柔軟性により、カスタム カーネルをインストールし、開発環境を完全に制御することができます。

これらの機能強化により、Windows 上での Docker Desktop は、より使いやすく、信頼性が高く、独自のニーズに適応できるようになりました。

図2:Docker Desktop のインストールを完了するための 2 つの新しいオプションを表示するプロンプト。

Docker Desktop と Windows の互換性を改善

Docker Desktop の最近のアップデートには、サポートされる Windows の最小バージョンの変更も含まれており、現在は 19044 に設定されています。このアップデートは、Microsoft のサポートするオペレーティング システムと同期するためだけでなく、シームレスな Docker Desktop のインストール エクスペリエンスを提供するためでもあります。最小バージョンを上げることで、古い Windows バージョンに関連する問題を防ぎ、インストールの失敗を減らすことを目的としています。

図3:インストールされている Windows と Docker Desktop のバージョンに互換性がないことを示すアラート。

すべての Windows ユーザーが最新の Docker Desktop の機能とその特徴を利用できるようにするため、19044 以下の Windows バージョンをアップグレードするための明確なプロンプトを実装しました。

Docker Desktop 4.25 の新しい Docker Scout 設定管理機能

このリリースでは Docker Scout のイメージ解析を管理する簡単な方法をご紹介します。ユーザーは Docker Desktop の一般設定パネルから、ローカル イメージの解析の有効/無効を切り替えることで、Docker Scout イメージのインデックス作成を簡単に管理できるようになりました。

管理者はカスタマイズされたユーザー ポリシーでアクセスを微調整することができ、組織内での Docker Scout イメージ解析の正確な制御を保証します。admin-settings.json で組織設定を指定することで、管理者は開発者の Docker Scout イメージ分析機能を制御することができます。この機能強化は、ユーザーと管理者の両方のエクスペリエンスがパーソナライゼーションをサポートすることを保証します。

図4:ユーザー設定レベルで Scout SBOM インデックスのオン/オフを切り替える新しいオプションが表示されます。管理者がいる組織では、この機能は会社のポリシーに従って制限することができます。

まとめ

Docker Desktop 4.25 リリースでは、Docker Desktop エクスペリエンスの強化に重点を置いています。Rosetta for Linux は驚くべきスピードと効率を提供し、Windows への最適化されたインストールはシームレスなアップデートを保証し、Docker Scout のイメージ解析設定はより簡単に設定できます。

Docker Desktop 4.25 にアップデートすることで、すべてのユーザーとチームが革新的なアプリケーション開発の生産性と効率を改善します。

Docker Desktop 4.16 の新機能の詳細については、Docker 社のリリースノートをご覧ください。

Docker Business の詳細は、弊社 Web サイトをご確認ください。


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記事参照:
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Docker Desktop 4.25: Enhancements to Docker Desktop on Windows, Rosetta for Linux GA, and New Docker Scout Image Analysis Settings

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