ChatGPT を統合した MadCap Central の AI Assist 機能 (1) – 概要

MadCap Central の AI Assist 機能は、クラウドベースのオーサリング ツールである MadCap Central に ChatGPT を統合して、ドキュメントおよびオンライン コンテンツ作成のさまざまなフェーズで生成 AI を活用できるようにします。

ChatGPT の可能性は無限大です。新しいコンテンツの作成、フィードバックの提供、テキストの書き換え、スクリプトの作成など、ドキュメントやオンライン コンテンツの作成において特に役立つ使用例があります。

注:
AI Assist 機能は、プロジェクト ページでファイルを編集する Author のみ利用できます。トピックのレビューではサポートされていません。

このブログ シリーズでは、MadCap Central の AI Assist 機能について、次の 3 部構成で紹介します。

  • パート 1: AI Assist の概要 (このブログ)
  • パート 2: AI Assist の主な操作 (近日公開予定)
  • パート 3: AI Assist の使用例 (近日公開予定)

AI Assist の概要

AI Assist 機能を使用する場合、知っておくべきさまざまな情報があります。

ChatGPT とは?

ChatGPT は OpenAI によって開発された高度な言語モデルです。プロンプトに基づいて人間のようなテキストを生成できます。膨大なインターネット データでトレーニングされた ChatGPT は、自然言語のクエリを理解して応答します。回答や説明を提供したり、会話に参加したり、さまざまなタスクを支援できます。ChatGPT は、教育、カスタマー サービス、コンテンツ作成などで利用されています。

ChatGPT のバージョンと API キー

ChatGPT アカウントを MadCap Central の AI Assist に紐付ける際、ChatGPT のバージョンと API キーに注意してください。

  • ChatGPT のバージョン: OpenAI は無料アカウントと有料アカウントを提供しています。有料版 (ChatGPT Plus とも呼ばれる) は、アーキテクチャ、トレーニング データ、パフォーマンス、アプリケーションの面でより多くのものを提供します。

  • API キー: ChatGPT アカウントを Central と統合するには、OpenAI のサイトで支払い情報を登録して、従量課金制の API キーを取得する必要があります。これは、GPT-3.5、GPT-4、または GPT-4o モデルのいずれを使用する場合でも同じです。OpenAI のサイトで API キーの支払情報が登録されていない場合、あるいは API キーのクレジット残高がなくなると、Central 内で ChatGPT を使用することはできません。

ChatGPT のアカウントの設定方法や API キーの取得方法については、openai.com を参照してください。

OpenAI パス

OpenAI のアカウントをまだお持ちでない場合は、ChatGPT と対話して情報を取得するため、次のいずれかのリンクから OpenAI のアカウントを新規作成してログインできます。

  • chat.openai.com
    Central 内から ChatGPT を利用する代わりに、ブラウザー ウィンドウで ChatGPI を利用し、プロンプトにクエリを入力して応答を得ることができます。

  • openai.com/chatgpt
    DALL-E、または API のページにアクセスできます。

    注:
    DALL-E は、OpenAI によって開発されたクリエイティブな画像生成 AI モデルです。テキストの説明を入力として受け取り、対応する画像を生成し、想像力豊かでシュールなビジュアルを作成します。テキストと画像のペアのデータセットでトレーニングされた DALL-E は、人間が生成した説明を理解し、芸術的で一貫性のある画像に変換できます。テキスト プロンプトに基づいてカスタムのイラストや視覚補助を生成することで、アーティストやデザイナー、さまざまな業界を支援します。

    この機能は Central の AI Assist 統合ではサポートしていませんが、OpenAI の Web サイト経由で利用できます。DALL-E を利用してテキスト プロンプトから画像を生成するには、OpenAI からクレジットを購入する必要があります。

Central の AI Assist を使用するメリット

ChatGPT をブラウザー ウィンドウで使用して、応答を Central (または Flare) のファイルにコピーすることも可能ですが、Central に ChatGPT を統合することで、次のようなメリットが得られます。

  • インターフェイスの切り替えが不要: ChatGPT 用と Central 用に別々のブラウザー ウィンドウを開く必要はありません。どちらも Central 内から利用できます。

  • オリジナルと修正後のテキストの違いを表示: AI Assist には、オリジナルのテキストと ChatGPT によって変更されたテキストの違いを確認できる機能があります。たとえば、あるトピックで段落を簡略化するように ChatGPT に依頼した場合、ChatGPT がテキストに加えた正確な変更点を確認できます。

  • 編集ツールバー: ChatGPT から受け取った応答に対し、編集ツールバーを使って、スタイルの設定、箇条書きまたは番号付きリストの適用、画像の挿入、表の追加などを行うことができます。

  • クイック挿入: ボタンをクリックするだけで、ChatGPT から受け取った応答をトピックまたはスニペットに挿入できます (または、特定のテキストを選択してからボタンをクリックすることで、選択したテキストを置き換えることが可能です)。コピーして貼り付ける必要はありません。

ChatGPT に関する注意事項

ChatGPT (およびその他の AI ベースの言語ツール) は非常に強力で便利ですが、次の点に注意が必要です。

  • 不正確な情報: ChatGPT は正確な情報提供を目指していますが、時折間違った回答や無意味な回答を生成することがあるため、信頼できるソースの情報と照合することを推奨します。

  • トレーニング データの偏り: ChatGPT の言語モデルはインターネット上の膨大なデータでトレーニングされており、データが偏っている可能性があります。その結果、ChatGPT は偏ったコンテンツや不快なコンテンツを誤って生成する可能性があります。

  • 人間ではない: ChatGPT は会話形式で対話することができますが、他の人間と会話するのとは異なります。ChatGPT には、推論したり、ニュアンスを理解したり、概念的な関係を習得したり、文脈を考慮したりといった人間の能力がありません。

  • 真にオリジナルなコンテンツではない: ChatGPT は、ほとんどのテーマについて膨大な量のコンテンツを生成できますが、まだ世界に存在しない真にオリジナルなコンテンツを作成することは期待しないでください。たとえば、開発中のソフトウェア アプリケーションの新しいアイデアについて、ChatGPT はその存在や説明方法を知りません。

  • 古いインターネット コンテンツ: ChatGPT はモデルが学習した時点までのインターネット コンテンツについては認識していますが、それ以降の知識は限られています (例: GPT-4o の場合、2024 年 8 月時点では 2023 年 10 月までのコンテンツを認識)。ChatGPT Plus アカウントのユーザーは、ブラウザー ウィンドウ (Central 外) から最新のインターネット情報を提供するモードを利用できます。

  • プロンプトの誤解釈: モデルがあいまいなプロンプトや不明確なプロンプトを誤って解釈し、意図しない回答や無関係な回答につながることがあります。これは、明確なプロンプトを作成することが非常に重要である理由の 1 つです。意図した回答を得るには、プロンプトを何度も作成し直す必要があるかもしれません。

  • プライバシーに関する懸念: ChatGPT との会話はログに記録され、OpenAI が研究やモデルの改良に使用することがあります。機密情報や個人を特定できる情報の共有は慎重にしてください。特定の情報を全世界に知られたくない場合は、ChatGPT との会話にその情報を含めないでください。

次のステップ

パート 1 では、MadCap Central の AI Assist 機能を使用する場合に知っておくべき情報を紹介しました。パート 2 では、AI Assist の主な操作について説明します。


この資料は、MadCap 社の Web サイトで公開されている「MadCap Central Online Help」の「AI Assist」セクションを参考に作成したものです。

This blog is based on the MadCap Central Online Help on the MadCap Software website. MadCap Software is the leading software provider for end to-end documentation solutions.

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