PDF ファイルは、今や企業にとって必要不可欠な存在になり、PDF を編集したり操作するためのソフトウェアの需要も一段と高まってきています。それに対応すべく、近年では多くの PDF 操作を行う API を提供するアプリケーション開発コンポーネントやツールが出回っています。
PDF アプリケーション開発用 API は、以下の開発者にとって最適なソリューションです。
- アプリケーションに PDF 機能を追加したい
- 独自の PDF ツールを開発する時間がない
PDF アプリケーション開発用 APIを使用することで、分割、結合、スタンプなどのさまざまな機能により PDF ファイルを編集することができます。ただ、これらの機能は、通常の .NET や Java などのプログラミングの標準環境ではサポートされていないので、独自に実装方法を検討する際は、1 から開発していく必要があります。一方で、PDF アプリケーション開発用 API を利用することで、開発時間を短縮し、簡単にアプリケーションを開発することができます。
PDF アプリケーション開発用 API の利便性を理解したうえで、問題となるのがそのツール選びです。多くのツールが市場に紹介されている中で、みなさんは、どのようにしてPDF アプリケーション開発用 API 製品を選んでいますか?
今回は、以下の視点から PDF アプリケーション開発用 API を比較していきます。
- 無償版またはオープン ソース
- 有償版
オープン ソース製品の中には、有償版とほぼ同等の編集機能が提供されているものも少なくありません。しかし、なぜ多くの企業の開発者は有償版を選ぶのでしょうか? 無償版と有償版の違いを見ていきましょう。
多用途性
有償版の PDF アプリケーション開発用 API は、Windows、Linux、Mac など、より多くのプラットフォームに対応しています。さらに、ほとんどの場合、プラットフォームごとのサンプル コードを提供し、開発者の製品の学習速度を加速化します。
信頼性
有償版は、処理の集中する環境下での動作をサポートします。たとえば、保険会社の場合では、日々、PDF ファイル形式で送信された何千を超える案件を処理する必要があります。このような環境では法的責任にも関わるため、少しの誤差も許されません。
サポート
有償版は、無償の制限付きサポートや有償のフル サポートなどが提供されます。一方のオープン ソースでは、技術サポートがほとんど提供されないため、製品を使用する開発者にすべてが任される結果となります。もちろん、開発者用のコミュニティやフォーラムが提供される製品もありますが、すべての疑問や問題がそこで解決されるとはかぎりません。
加えて、オープン ソースの PDF ライブラリは、多くの場合、有償版よりも機能が限定されていることがあります。また、カスタマイズ可能な機能に制限があります。これらのオープンソースの制限を考慮すると、ソフトウェア開発者にとっては、オープン ソースの機能をアプリケーションに実装するために、より多くの時間を費やす必要があるでしょう。
オープン ソースとして提供される PDF アプリケーション開発用 APIやライブラリは Web サイトから簡単にダウンロードできるのでサンプル プロジェクトの作成には最適かもしれませんが、品質とパフォーマンスが重要視されるシステム、サービス、アプリケーションでは、やはり有償版の使用が推奨されます。
BCL easyPDF SDK は、ほとんどのビジネス モデルに対応した多数の API が提供される有償版の SDK です。BCL easyPDF SDK で提供される API は数年にわたり高められたその高い品質により、fortune 500 にリストされる世界中の企業が提供するアプリケーションで使用されてきました。BCL easyPDF SDK は、シリコンバレーで働く開発者によって開発、サポートされており、PDF アプリケーション開発を強力にバックアップします。
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参考資料
「PDF API – Open source or Premium?」10/15/2018